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2024/08/17

カリモク リクライニングチェアとオットマン 傷破れ補修 色褪せ補修

こんにちは!

ソファー修理、革小物修理の革研究所 浜松店です!

 

強い台風が来る。。。とテレビで強く警戒を呼び掛けられましたが、

来なかったですねー

よかったです(^^♪

ちょうどお盆期間の台風予報で大きな打撃を受けた観光業もあったと思いますが、

大きな被害が出ていなくてよかったです!

 

さて、本日は

カリモク リクライニングチェアとオットマン 傷破れ補修 色褪せ補修

を紹介させていただきます。

依頼品はこちら↓↓↓

   

こちらのソファは座面と肘掛けを中心に、

スレ傷や破れ傷が全体的に見られますね。

特に肘掛けの部分はひび割れが深く、

ウレタンまで見える状態でした(^-^;

座面のほうのスレ傷はリペアで割ときれいに修復ができますが、

肘掛けの部分は正直修復が難しくて、きれいにしたいなら張替えが一番いいですが、

リペアでもある程度修復ができます。

両方の修理方法と見積もりをお客様に提示したところ、

お客様が一度リペアで様子を見たいとのご希望でしたので、

全体のリペアをさせていただきますm(__)m

ご依頼いただき、ありがとうございます(*'▽')

 

しかし、やはり革が破れる前にリペアするのが一番いですよ!

革が破れる前にご相談をしていただけると張替えをせずに、補修することでまだまだキレイにすることが出来るんですよ~!!

ソファーの傷み、キズ、色あせなどが気になる方は革研究所浜松店までお気軽にお問合せくださいね~!!

 

それでは施工方法をご紹介させて頂きますね~(*^-^*)

どのような作業でソファーがよみがえるのか気になる方もいらっしゃるかと思いますので、ご説明をさせて頂きます。

 

ソファーの施工でも、バッグやお財布の施工でもまずはクリーニングをすることからスタートになります。

革製品のクリーニングというのは基本的には革の表面についている汚れをキレイに除去する作業になります。

ソファーについている汚れは人の手あかなどを中心とする油分が一つと、

部屋に舞っている埃などが油分と結合して堆積してしまった汚れになります。

これ以外にも例えば調味料や飲み物などをこぼしてしまったりしてついてしまった汚れなどになります。

基本的な汚れはレザークリーナーを使って取り除いていきます。

 

しかし、クリーナーで除去できるのがあくまで表面の埃と油分です。

汚れによってすでにシミや変色ができてしまった場合は、

クリーニングでその変色を変えることができません(^-^;

 

レザークリーナーをソファーに直接塗布していき、

柔らかい馬毛ブラシを使って汚れを浮かせていきます。

革のシボ(エンボス)に入り込んだ汚れもこのブラシで掻き出していきます。

やさしくブラッシングをするだけですぐに汚れが浮いてきました。

汚れが浮いたらウエスで拭きとっていきます。

このブラッシングもあまり強くしすぎると革を傷めてしまいますので注意しながら作業を進めていきます。

かなり汚れが落ちましたよ!

 

ご自身でクリーニングをされる方はクリーナーなどによってはお色を剥がしてしまう事になる可能性もありますので、

ご注意してくださいm(__)m

 

表面の汚れがキレイに落ちたら、次は脱脂をしていきます。

この脱脂という作業は今回のソファーの修理に関してはとても重要な作業になります。

少し油分の多く含まれている革ですので、脱脂作業をキッチリとしないと塗料が密着せず、

またお色が剥がれてしまう原因になってしまいます。ですので、できるだけ丁寧に革の余分な油分を除去していきました。

脱脂の作業はアルコール系の溶剤を使います。

これはうまく使わないとお色を剥がしてしまうような強い溶剤ですので、より注意が必要になります。

うまく作業をすることができましたよ!!

 

ここまでの作業で汚れが落ちて、余分な油分が除去され、染め直しするための下地が出来上がりました!!

 

次は傷を修復します。

まずは割れてしまった大きな傷を補修いたします。

といっても、強めの傷補修剤で割れた部分を粘着、補填していきます。

補修材をいっぱい使いますので、

当然なことで、補修した部分の質感が変わってしまいます。

だからこそ、破れる前にリペアすることをおすすめしますよ!

補修材を丁寧に塗布して、乾かしを繰り返します。

最後は研磨をして、なるべく周りと変わらないように平たいにします。

 

次はお色が剥がれてしまった部分や細かい傷を修復していきます。

塗膜が剥がれてしまった部分はどうしても跡が残ってしまいますので、できるだけ跡が目立たないように補修をしていきます。

この補修の作業は職人の腕が試される作業になります。

革研究所浜松店ではキズを補修する溶剤をいくつか持っています。

キズに応じていろいろな溶剤を使い分けます。この使い分け、見極めが重要になります。

 

選定した溶剤をキズや塗料が剥がれてしまった部分に塗布していきます。

刷毛などを使って溶剤を塗っていきます。

塗料を塗ることでキズを少しづつ埋めていきます。

パテ埋めのように一気にしっかりと埋めてしまうと逆にキズを目立たせてしまう事になる可能性もありますし、

パテが劣化してしまうと後から剥がれてしまう事になるので、少しづつ埋めていき、また埋めすぎないようにしていきます。

少しキズを埋めてから、研磨をかけていきます。

研磨をかけることでキズがなだらかになり、

手触りも滑らかになっていきます。

仕上がったソファーの手触りがザラザラしていたらイヤですよね~(^-^;で

すので、できるだけ丁寧に研磨をしていきました。全体的に研磨をして引っ掛かりがないように作業をしました~!!

 

キズの跡は完全には消えませんが、この方法が一番長持ちしますし、キズが目立たなくなりますm(__)m 

これでキズの修復が終わりましたよ~!!

 

キズの修復が終わったら、次は着色の作業に入ります。

まずは1回目の着色の作業に使う塗料を調合していきます。1

回目の着色では、しっかりとお色を入れていくことと革と塗料を密着させて塗膜の表皮を作るという作業になります。

もともとのソファーのお色に近い塗料を調色していきます。

 

調色した塗料をスプレーを使ってソファーに塗布していきます。

1回目の染めに使う塗料にすこしキズを埋める成分を加えました。これで染めながら少しキズの補修もしてくれます。

調合した塗料をスプレーを使ってソファーに塗布していきます。

塗布してからドライヤーを使って乾燥させながら状態を確認します。

こういう感じの作業を何度も繰り返してしっかりと発色するまで繰り返していきました。

とてもお色がハゲてしまった部分にも塗膜がのり、しっかりとお色が入りました(^^) 

お色が剥がれてしまった跡もかなりマシになりましたよ~。

しっかりと乾燥させたら、表面を手でさわってみてなだらかな表面になっているかもう一度確認しました。

ここでまだ引っ掛かりがあるようでしたらまた研磨をしていきます。今回はキレイな表面になっていました~!!

 

良い感じに1回目の染めの工程が終わりましたので、ここでもう一度乾燥させていきます。

乾燥が中途半端だた仕上げの染めの工程に入れないので、今回は一晩乾燥させました(^^)これで完璧です(*^-^*)

 

乾燥したのを確認したら、仕上げの染めの工程に入ります。

仕上げに使う塗料を調色していきます。1回目の染めの塗料とはまた違う塗料ですので、もう一度お色を合わせないといけません。

ソファーの色あせしていない部分に合わせてお色を作っていきましたよ~!!

いい感じにお色が作れたら、色止め材を添加します。

色止め材を加えることで、衣服にお色が移ったりすることがなくなります。

色止めは必ず必要な工程になります(^^) 

 

そしてさらにここで仕上がりのツヤ感を調整していきます。

調合した塗料をもう一度スプレーを使ってソファーに塗布していきます。

全体にまんべんなく塗布していきます。座面などは少し厚めに塗布させて頂きました。

少しでも長持ちするようにしたいと思います!! 

すこしづつ丁寧に作業を進めていき、お色がキレイに発色してツヤ感も均一になったらこれで着色、染め直しの作業完了です~!!

 

では、施工後の写真をご確認ください↓↓↓

いかがでしょうか?

座面のスレ傷が張っているところは結構きれいになったと思います!

肘掛けの傷が深く割れている部分は、

やはり傷跡が残っていますが、

割れたところが埋められて、あまり目立たなくなりました(*'▽')

傷補修剤で強度も少し上げましたので、

また長く使っていただけると思います(^^♪

ご依頼いただき、ありがとうございました。

 

革が破れてしまう前にご相談してくださいm(__)m 

革が破れてしまったらどうしても張替えになってしまいますので、コストがかなり上がります(^-^;

 革の材料費がすごく高いんですよ(^-^; ですので、ソファーの傷みが気になったら早めのご相談をお待ちしています~!!

 

長々とご覧いただきましてありがとうございました~m(__)m

 

当店は、バッグやソファの修理を全般的に行っております。

ソファのひび割れ補修、カラーチェンジ、スレキズ補修、染め直し補修も行っております。

 

バッグ表面の汚れや角スレの修理のほか、

メンテナンスクリーニング、金具の傷修理や、ベルト交換、内側の張替え、

ベルトの編み直しなど、バッグの修理に関することなら、

なんでもご相談ください!

 

革研究所浜松店では、買取大吉浜北本沢合店も併設しておりまして、

修理以外、買取もご相談できます!

 

お客様のご要望、ご予算によって、

修理するか、どこまで修理するか、リメイクするか、メンテナンスするか、

あるいは売却か、

総合的にご案内できます。

 

革ソファの全般的な修理や買取はぜひご相談ください!

傷んでしまって諦めていた製品も、
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施工に関してやお見積りの他、
どういった製品が長く使っていけるのか、
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革修理対応製品

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代表者 山本 唯芝
所在地 浜松市浜名区貴布祢535-14
TEL 090-3483-6328

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